情報が多すぎて、何を選べばいいか分からないあなたへ

 自分たちらしい結婚式は、「どんな時間を過ごしたいか」から始まる

結婚式を考え始めたものの、式場、衣装、費用、演出など、決めることの多さに戸惑っていませんか。

インターネットやSNSを開けば、すてきな写真やさまざまなプランが次々に目に入ります。参考になる一方で、比べれば比べるほど、「私たちには何が合っているのだろう」と分からなくなることもあるかもしれません。

費用はどこまでかけるのか。家族だけにするのか、友人も招くのか。そもそも結婚式をするのか、写真だけを残すのか。

どれを選んでも間違いではないからこそ、迷ってしまうのではないでしょうか。

そんなときは、会場やプランを決める前に、少しだけ立ち止まってみてもよいのかもしれません。

長年ブライダルヘアメイクとして新郎新婦に寄り添ってきたASAMIさんは、「ふたりがどんな時間を過ごしたいのか」を大切にしています。

この記事の目次

まず考えたいのは、「誰に、何を伝えたいか」

結婚式を考えるとき、最初に予算や会場から調べる方は少なくありません。

もちろん、現実的な条件を確認することも大切です。けれど、条件だけで比較していると、自分たちが本当に大切にしたかったものが見えにくくなることがあります。

インタビューのなかでASAMIさんが語っていたのは、料金やプランだけではなく、ふたりの思いや、人と人との温かなつながりも大切にしたいということでした。

「誰に来てほしいのか」
「その人に、どんな気持ちを伝えたいのか」
「その日を終えたとき、どんな気持ちになっていたいのか」
結婚式について思いを整理するイメージ(仮画像)

たとえば、育ててくれた家族へ感謝を伝えたい。大切な友人と笑って過ごしたい。夫婦として歩み始めたことを、静かに心へ刻みたい。

その答えが見えてくると、自分たちに合う結婚式の形も、少しずつ見つけやすくなるのではないでしょうか。

「うまく希望を伝えられない」という不安があっても

結婚式への憧れはあっても、具体的なイメージを言葉にできないこともあります。

「なんとなく温かい式にしたい」
「派手にはしたくないけれど、思い出は残したい」
「家族には喜んでほしいけれど、自分たちらしさも大切にしたい」

その「なんとなく」のなかにこそ、本当の希望が隠れているのかもしれません。

ASAMIさんが目指しているのは、決められたプランにふたりを当てはめることではありません。話を重ねながら、まだ言葉になっていない思いを一緒に見つけていくことです。

家族だけで小さな挙式を行い、そのあとに食事をする。親しい人を招いて、ささやかなお祝いの時間をつくる。衣装を着て、今のふたりや家族の姿を写真に残す。

結婚式には、さまざまな形があります。

さまざまな結婚式の形を表すイメージ(仮画像)

「どんな式にしたいか分からない」という状態から、誰かに相談してもよいのです。思いを急いで整理しなくても、話しているうちに、少しずつ気持ちの輪郭が見えてくることがあります。

式場だけでなく、「誰とつくるか」も大切に

結婚式の準備では、会場の雰囲気や費用に目が向きがちです。けれど、もうひとつ考えてみたいのが、「誰とその一日をつくるか」という視点です。

結婚式当日は、楽しみだけでなく、緊張や不安もあるものです。

ASAMIさんが新郎新婦から言われて、心に残っているのは、

「ずっとそばにいてくれたから、安心できました」
新郎新婦に寄り添う安心感のイメージ(仮画像)

という言葉でした。

その言葉からは、技術だけでなく、近くで寄り添ってくれる人の存在も、新郎新婦の安心につながっていたことがうかがえます。

衣装、ヘアメイク、写真、会場。それぞれの条件を比べることも必要ですが、「この人になら安心して気持ちを話せそう」と思えるかどうかも、あなたらしい結婚式をつくるための一つの基準になるのではないでしょうか。

迷っている今も、ふたりの大切な時間

すぐに答えを出さなくても大丈夫です。

華やかな披露宴を開くことだけが、結婚式ではありません。家族との食事や、ふたりで残す一枚の写真も、大切な節目の形です。

そして、結婚式を挙げないという選択も、ふたりで考えて決めたものであれば、尊重されるべきものです。

周囲の「普通」や目に入ってくる情報から少し離れて、自分たちの心に耳を澄ませてみることも、ふたりらしい選択につながるのかもしれません。

もし今、何を選べばよいのか分からなくなっているなら、パートナーとこんな会話をしてみてはいかがでしょうか。

ふたりで大切なことを話し合うイメージ(仮画像)
「私たちは、誰にありがとうを伝えたい?」
「どんな一日なら、やってよかったと思えそう?」

ASAMIさんが願っているのは、ご縁をつなぎ、新郎新婦や家族、結婚式を支える作り手まで、関わる人みんなの心に温かさが残ることです。

結婚式は、正解を選ぶためのものではなく、ふたりが大切にしたい思いを確かめる時間なのかもしれません。

情報を集める手を少しだけ休めて、まずはふたりの気持ちを話してみる。

その小さな会話が、あなたたちらしい一日を見つけていく、やさしい第一歩になるかもしれません。

ブライダル業界に入り15年。これまで延べ1,000組以上の花嫁さまのヘアメイクを担当してきました。結婚式当日や前撮り、撮影など、たくさんの現場で経験を積む中で、ヘアメイクひとつで女性の表情や自信が変わる瞬間を、何度も見てきました。現在は、名古屋にてまつ毛専門店サロン「プルティティア(Pultitia)」の代表も務めています。