秋冬の乾燥肌対策|保湿しているのに乾く肌とスキンケアの見直し方

 秋が深まり、朝晩の空気がひんやりとしてくる頃。

ふと鏡を見ると、いつもより肌がカサついていたり、洗顔後につっぱりを感じたり。

「ちゃんと化粧水もつけているのに……」

そんなふうに感じることはありませんか?

仕事に家事、子育て。毎日を忙しく過ごしていると、自分のお肌のお手入れは、どうしても後回しになりがちです。

乾燥が気になれば、保湿力の高いクリームや美容液を買い足してみる。それでも、なかなか思うようにいかない。

いったい何を変えたらいいのでしょうか。

今回お話を伺ったのは、イアソー化粧品(IASO)を手がける、アール・シー・アイ株式会社の松藤さん。

長年、化粧品に携わり、さまざまなお客様の肌の悩みに向き合ってこられた松藤さんに、秋冬のお肌との付き合い方についてお聞きしました。

01|秋冬に増える「保湿しているのに乾く」という悩み

秋から冬にかけて、どのようなお肌の相談が増えてくるのでしょうか。

そうお聞きすると、松藤さんから返ってきたのは、乳液やクリームをしっかり使っているのに乾燥が気になる、というお客様のお話でした。

「今までは乳液とかクリームとかを結構塗って、お肌を乾燥させないようにしているんですよ、っていうお声をたくさんいただくんですが・・・」

乾燥が気になれば、もっと保湿しなくては。

そんな気持ちは、きっと多くの方に覚えがあるのではないでしょうか。

けれど松藤さんは、ただ保湿アイテムを増やしていくことに、一度目を向けてみてほしいと話します。

「・・・肌って本当は自分の力で、天然の乳液、クリームを少し出せるんですよ」

松藤さんが大切にしているのは、肌がもともと持っている働きを生かすこと。

そして、自分に合わないスキンケアを続けることで、本来持っている肌の力が弱ってしまうのではないかと考えています。

インタビューの中でも、「自分の肌の力を戻してあげる」という考え方を繰り返し話してくださいました。

肌には皮脂を分泌し、うるおいを守る働きがあります。

もちろん、乾燥した肌には適切な保湿も必要です。乳液やクリームも、肌の水分が逃げるのを防ぐための選択肢になります。

松藤さんが伝えたいのは、商品を足すことだけを考えるのではなく、今のお手入れが自分の肌に合っているかを見直してほしい、ということでした。

02|暖房と空気の乾燥。冬の肌に起こる変化

仮画像(参考記事):リラックス・深呼吸のイメージ

「11月も中旬ぐらいになってくると暖房が入ってくるんですよね。家でも暖房。スーパー行っても、例えばお店行っても、あったかいお店」

松藤さんは、秋冬の乾燥について、日常のさまざまな場面を挙げながら話してくださいました。

自宅では暖房をつけ、外へ出れば冷たい風にさらされる。職場や買い物先でも、暖房の効いた空間で過ごすことが増えてきます。

冬は空気が乾燥しやすく、暖房によって室内の湿度が下がることもあります。湿度の低い環境では、肌の水分が失われやすくなるため、いつもより乾燥を感じることがあります。

そんな季節に松藤さんがすすめるのは、外出先でも乾燥を気にかけ、こまめに保湿すること。

「会社に行ったりお出かけしたり、トイレ行きます。その時にちょちょちょって、お肌に塗ってあげるといいですね」

松藤さんは、保湿用のローションなどを持ち歩き、日常のちょっとした時間にお手入れする方法を教えてくださいました。

仕事中や外出中に、わざわざ時間をつくるのは難しいもの。

だからこそ、いつもの生活の中で、肌を気にかけるきっかけをつくる。

そんな小さな心がけなら、無理なく取り入れられるかもしれません。

なお、保湿は水分を補うだけでなく、肌から水分が逃げるのを防ぐことも大切です。ローションだけでは乾燥が気になる場合には、肌に合うクリームなども選択肢になります。

03|今使っている化粧品は、自分の肌に合っている?

仮画像(参考記事):夫婦でくつろぐイメージ

「保湿しているのに乾くんです」

そんな相談を受けたとき、松藤さんはまず、お客様が普段何を使っているのかを尋ねるそうです。

「どちらのメーカーを使っていらっしゃるか」「どんな種類を使ってこられたか」

そして、使っている化粧品やその成分を一つひとつ調べていくといいます。

「何が入って、何が自分の肌に合わないのか。それを調べて、学ぶことがすごく大事だと思います。今の時代はAIで簡単に調べることができます。」

印象に残ったのは、まずその人が何を使ってきたのかを知ろうとする姿勢、そして自分でもきちんと調べてほしいという思いでした。

化粧水、乳液、美容液、クリーム。私たちの周りには、本当にたくさんの化粧品があります。

でも、雑誌やSNSで評判のよいものが、必ずしも今の自分に合うとは限りません。

「いつも使っているから」「話題の商品だから」と、何となく続けているケアがあるとしたら、一度振り返ってみるのもよいかもしれません。

最近、新しい化粧品を使い始めていないか。洗顔後に肌がつっぱらないか。日中、どんなときに乾燥を感じるのか。

そして、使っている化粧品にはどんな成分が含まれているのか。

成分名だけで肌との相性を判断することはできませんが、自分が使っているものを知ることは、お手入れを見直す手がかりになります。

松藤さんが繰り返し伝えていた「自分の肌を知る」という考え方。

それは、たくさんの商品や情報の中から、自分に合うものを選んでいくための大切な視点なのだと感じました。

04|秋冬の乾燥対策は、自分の肌を知ることから

松藤さんは、これから年齢を重ねていく女性の肌についても、熱を込めて話してくださいました。

30代、40代、50代、そしてその先まで。

今のお手入れを大切にしてほしいという思いが、言葉の端々から伝わってきます。

とはいえ、毎日忙しい私たちが、いきなり何もかも変えるのは難しいもの。

まずは、今の肌の状態を知ること。

乾燥を感じる時間や場所に目を向け、必要に応じて保湿方法を見直してみる。そして、使っている化粧品が自分に合っているかを考えてみる。

そんな小さなことからでも、始められそうです。

乾燥が気になると、つい新しいものを買い足したくなることもあります。

でも、その前に一度、今のお手入れを振り返ってみませんか?

自分の肌を知り、必要なケアを選んでいくこと。

その積み重ねが、自分に合った心地よいスキンケアを見つけるきっかけになるはずです。


取材・文:ハピラボ編集部

【今回お話を伺った方】
アール・シー・アイ株式会社
代表取締役
松藤 嘉美
(まつふじ よしみ)

長崎県長崎市出身。幼い頃からの夢を叶え、ANAの客室乗務員として7年間勤務。水と美容に関わる仕事へ進み、1999年に独立。福岡を拠点に、イアソー化粧品や全館浄水システム「最上清流」の卸・販売を手がける。

歌謡曲からロックまで歌うバンドのボーカルとしても活動し、歌手になる夢も実現。「人生は1回しかない!」を胸に、心が弾む出会いや新しい挑戦を楽しんでいる。「出会ってよかった」と思ってもらえることを大切に、水と美容を通じて、暮らしに笑顔とワクワクを届けている。